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源流なび Sorafull

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

宮地嶽古墳⑹翁の舞と山の能。そして磯良舞

宮地嶽古墳の埋葬者は誰なのか、6回に渡り探ってきましたが、そろそろ今回でひと区切りとしたいと思います。 宮地嶽神社では磐井の子孫(孫)を祀っていて(埋葬者?)、それは安曇氏であるという情報があるようです。磐井の孫というのは年代から可能性あり…

宮地嶽古墳⑸筑紫神楽舞とサルタ彦の苦悩

サルタ彦大神の七変化 「サルタ」とはドラビダ語で「突き出たもの、出っ張り」という意味で、猿とは無関係です。サルタ彦は象神のガネーシャなので鼻高彦とも呼ばれますが、山岳仏教の中でそれが天狗に変わってしまいました。(ガネーシャの鼻は男性の象徴。…

宮地嶽古墳⑷英彦山とサルタ彦大神

英彦山の神々を見ていきましょう。 地図は南北を反転させています。 英彦山神宮の主祭神は天忍穂耳命アメノオシホミミです。天照大神の御子なので日の子の山、日子山と呼ばれています。(のちに彦山⇒英彦山) 天忍穂耳命は高木神の娘、栲幡千々姫タクハタチ…

宮地嶽古墳⑶朝闇の筑紫舞

筑紫舞についてはこちらの記事に書いています。 筑紫舞宗家の西山村光寿斉さんは、昭和11年に宮地嶽古墳内で筑紫舞の奉納に立ち会っておられます。立ち会うというよりも、ある儀式のようなものを経ることで、筑紫舞伝承者として最後の段階へと進んでいくこと…

宮地嶽古墳⑵磐井と大彦、鞍手の伝承

大彦についての過去記事です。 出雲伝承には九州の情報がそれほどありません。なので独自の伝承がとても多い九州に踏み込んでいくと、道標なしには翻弄されてしまいそうだな、というのが正直な印象です。まだまだ未知の情報がありますし、現段階はひとつの答…

宗像一族。そして宮地嶽古墳⑴

引き続き、N様より頂いたご質問に今回もチャレンジしてみたいと思います。 その前に、N様がご紹介下さった「海の民、宗像」という漫画がありまして、これは宗像市世界遺産登録推進室というところが編集しておられます。発行から2年後に見事登録されました!…