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源流なび Sorafull

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

朱の国⒀聖武天皇とお水取り

修二会の大松明 Wikipediaより 十一面観音を本尊とする東大寺の二月堂。毎年3月にお水取り(修二会しゅにえ)が行われます。十一面観音に自分たちの罪を懺悔し悔い改め、世界が平和になるよう祈る法要です。十一面悔過けかともいわれます。 お水取りの話に…

朱の国⑿十一面観音④室生寺

室生寺と龍穴 以前の記事「日本列島の誕生」で紹介しましたが、1400万年前に紀伊半島で起こった巨大噴火によって、火砕流が半島北部に流れ堆積したと推測され、特に最大の痕跡地が宇陀を中心とした東西28㎞、南北15㎞に広がる地域となります(室生火砕流堆積…

朱の国⑾十一面観音③長谷寺

祟りの霊木と磐座信仰 徳上上人に造像された長谷寺の十一面観音は、実は伝説をもった霊木から造られています。詳細は省きますが、今昔物語などいくつかの書物に記されている有名な霊木です。 継体天皇の頃(6世紀初め)に大洪水があり、近江高島から琵琶湖…

朱の国⑽十一面観音②信仰のはじまり

日本で最古の十一面観音像は、紀伊の那智山から出土した金銅十一面観音です。白鳳時代のものといわれています。那智の滝のすぐそば、飛瀧神社横の杉林で、仏具など数百点の遺品とともに見つかりました。埋められていたのは経塚信仰だろうと。飛瀧神社は熊野…

朱の国⑼十一面観音①起源

日本の弥生末期から古墳時代にかけて、中国では朱砂、水銀を追い求めていました。徐福が渡来したのも始皇帝が不老不死の仙薬を強く求めたから。 弥生後期の権力者の施朱に中国産の朱が使われ、弥生末期の三国志魏書倭人伝には、日本の山に丹(朱)がでること…

朱の国 ⑻古代出雲の医学

日本書紀に描かれたホムツワケ伝承をみてみましょう。 《 30歳になっても物言わぬホムツワケが、ある時クグイ(白鳥)が空を飛ぶのを見て「あれは何者か」と言われた。天皇は喜ばれ、クグイを捕えて献上せよと申され、鳥取造の祖が追いかけて出雲で捕らえた…

朱の国⑺沈黙の皇子、アジスキタカヒコとホムツワケ

生まれつき話すことのできない皇子がふたり、同時代に編纂された書物に記されています。要約します。 出雲国風土記、仁多郡、三津の郷 大神大穴持命(大国主)の御子、アジスキタカヒコは大人になっても話すことができなかった。大神が夢に祈願すると、翌朝…

朱の国⑹朱の女神、ニホツ姫とニウツ姫(後編)

各地のニホ 上記の場所は地質調査の結果すべて水銀含有を認め、朱砂産地であったといえるそうです。 また現在は滋賀、淡路、高知の地名は地図上では消えていました。 ニホ、ニウの分布をざっと見ただけでも、出雲連合国と関連のある地域が多いという印象です…

朱の国⑸朱の女神、ニホツ姫とニウツ姫(前編)

朱について意識し始めたのは、ほんの数年前のこと。古代史に興味がなければ、あまりご存知ない方が多いのではないでしょうか。 三国志魏書の倭人伝に3世紀前半の倭国の風土、風習を記した中で「朱丹を以ってその身体に塗る」「その山には丹あり」とあるもの…

朱の国⑷みずかねの魔力

みずかね 岩の割れ目に鮮やかな赤い朱の塊があるだけでも目を引きますが、その表面に銀色に輝くものがコロコロと噴き出している様子には古代の人たちも驚いたことでしょう。流れるように形を変える水銀の姿は、まるで生きもののようです。また比重が大きいた…